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倉田裕 展覧会 "Heroic by HIRO KURATA"
会期:2008年7月4日(金)-7月26日(土

時間:12:00-20:00
会場:gallery POINT
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展覧会
プレスリリース→ PDFファイルダウンロード (10MB)


"Tell me your story" 610×410mm Acrylic, Oil and ink on wood  2008. ©hiro kurata


"Find my morning" 760×510mm,Acrylic,oil and ink on wood boad 2008. ©hiro kurata

<作品紹介>

ギャラリーPOINTでは7月4日から7月20日まで、倉田裕の個展
Heroic by HIRO KURATAを開催致します。

倉田裕は現在、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動するアーティストです。
彼のペインティングにおいて特徴的なのは、動勢を感じるヒーロー像の描かれ方です。
一見無邪気に見える強者達はある時には虚無僧やメジャーリーガーで、そして馬に乗ったギリシャ神や
マンガやアニメーションから飛び出して来たコミカルなヒーロー達です。

幼いころから日本とアメリカを同じく生活の拠点として育って来た作者にとって
「プロ野球」と「メジャーリーグ」に代表される言葉、宗教、文化の差異は、絵画の格好のテーマとなり、
そのギャップを巧みに咀嚼し、シニカルに捉え、表現して来たのが倉田裕です。

明るい色調で、アンバランスとも思える量感によって描かれた人物達は
自信満々に見えますが、よく見ると悩みを抱えているかのようです。
無邪気な一方で外敵におびえ、過度にマッチョな外皮としての肉体に封じ込められた「人間の脆弱な精神」も見て取れます。
彼の描くヒーロー像は人をハッピーな気持ちになると同時に、ある種虚無的な気持ちにもさせる複雑な印象を放っています。

新作で構成される日本での個展は数年ぶりとなりますので是非この機会にお越し下さい。


<アーティストコメント>
教育制度や宗教に疑問を感じずにはいられない現在の日本。
又は、アメリカで生活をしていて、自分を勇気づけたり正義の尺度となるのはいつも英雄だった。
甲本ヒロト、4番打者のエース、ジャリおじさん、友人達の絵や歌。
又は犬や動物、木や大自然。周りにはいつも自分の心を 開いてくれる"英雄"達がいたし、これからもきっと。
その感謝の気持ちと好奇心を表現する為に自分は絵という手段で英雄像を描いている。
素直・自然・生命力・自由・オリジナル この様なポイントは自分が絵を描く時に意識するゴールであるが、
成し遂げたかどうかより、そのゴールに向かって挑戦する事自体を重要視して長い目で表現していくつもりです。

"City of the Playmates"
405*505mm acrylic and ink on canvas board 2003
©hiro kurata
"Greek Myth”
445*400mmmm acrylic and ink on wood 2004
©hiro kurata
"Death of a Slugger”
600*400mm Acrylic on wood 2007
©hiro kurata

<プロフィール>
倉田裕/1980年大阪生まれ。
東京、シカゴでの生活を経て、現在はニューヨーク・ブルックリンにて創作を行う。
主にギリシャ神話や野球、獣、人や日本のアニメーション・マンガなどの影響を受けたモチーフをもとに
画面上で立体的にミックスして、調和のとれた一つの幻想的な瞬間や作家の自信の展望、
世界観を表現しようと試みている。過去にパリ、東京、ベルリン、ニューヨークなどの各都市で展示を行い
2007年には パリ、Air FranceのOrly空港内ギャラリーにて作品展示。


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