point of view co., ltd               [Japanese/English]           



大竹夏紀 展覧会 "idola specus"
会期:2009年1月16日(金)-1月26日(月)
時間:12:00-20:00
会場:gallery POINT

レセプションパーティー 1月16日(金曜)19:00-21:00
大竹夏紀プレスリリース→ PDFファイルダウンロード (40MB)
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<作品紹介>
少女漫画に登場するヒロイン。
そしてテレビに登場する女性タレントやアイドル達。
彼女達が周囲に纏い、発するキラキラとしたまばゆい光に、幼いころより心酔していた大竹夏紀は
多摩美術大学在学中にその輝きの原点を探求し作品として表現する事を始めました。
やがて、鮮やかな輝きを表現する上で、輝度・彩度共に再現性が極めて高い技法である
「ろうけつ染め」を施した無数の薄い絹の破片を、夥しく組み合わせた1つの表現にたどり着きます。

平均化することへの安心と恐怖に加えて自己実現に対する強迫観念が蔓延するこの競争的な現代社会において、
60年代以降、テレビメディアを輝きとともに席巻し、私たち日本人に夢と希望を与えて来た女性アイドル達は
今日、日本の端緒に見られる「かわいい」少女文化を形成してきた、陰の立て主役達でもありました。
そして90年代以降、彼女達の意味は受け手側の空想や妄想の中で影響領域を拡大しながら、変容していきました。

高輝度液晶画面のように目映く、色鮮やかである反面、2次元的で実体感は薄く、空気の様に透明であること。
大竹夏紀の作品の中のアイドル達が見つめるその視線の先には、今日の日本社会が陥っている状況が朧げながらに
見え隠れしているようです。
それは皮肉にも「アイドル」と語源を共にする「イドラの洞窟/idola specus」なのでしょうか。

gallery POINT/古井真也

 

       "ドロップス"  1460×1570mm 絹・接着芯・酸性染料・顔料 _ろうけつ染め/2008



      
"イデア"  2150×4100mm 絹・接着芯・酸性染料・顔料 _ろうけつ染め /2008


<アーティストコメント>
欲望を一身に引き受けながらも、変わらず見る者に希望の光を与え続けてくれる。
彼女たちは妄想の世界に住んでいます。
一時の夢を見させてくれる彼女たちに感謝します。


大竹夏紀 OTAKE NATSUKI
1982年 群馬県生まれ。
2006年 多摩美術大学生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻卒業。
2008年 多摩美術大学大学院デザイン専攻テキスタイルデザイン修了。
2007年 多摩美術大学大学院四人展「FOUR-NINES exhibition」/千疋屋ギャラリー
2008年 多摩美術大学大学院テキスタイルデザイン専攻修了制作展/ギャラリー ル・ベイン
2008年 大竹夏紀個展/ギャラリーb.TOKYO


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